ホワン・ヴァラダレス

2000/10/12 Thursday 21:14 | ARCK-Galerie

ペルーにおいては、幸いにも今だ、古代神話が重要な位置をしめている。
ホワン・ヴァラダレスもフランスに住む同国人の大半と同様に、古代神話と深く関わりを持っている。
彼の作品は、直感と自発性、タッチの精気、計算された激昴が結び合ってもたらす多様性において特徴づけられ、
それらは一体となってはじめて、傑出した色調の広がりに達している。
彼は神話を、聡明さにて具象化しつつ、伝統に相反しない不思議なる潜在性として復元している。
決して形式主義に従うことなく、柔軟性を出来る限り保つという唯一の目的に沿い、彼は神話を効果的に蘇らせているのである。

Caston DIEHL 芸術評論家

ホワン・ヴァラダレス
ペルー生まれ
1964~1970年、リマ国立美術学校で学ぶ
在学中、財団Augusto N.Wieseの主催するコンクールで金賞を受賞
1973~1975年、フランス、パリ、Hayter氏の”アトリエ17”で学ぶ
現在、”アトリエ17”において、現代美術に関するディレクターを務める






おすすめの記事