Thinking

気になるニュース

2017/02/25 (��) 03:00 | Thinking


気になるニュースが二つある。

一つはアメリカの新大統領についてだ。
就任して一ヶ月と少し過ぎた。今でもキャンペーン中の武器であった暴言を吐いている。
しかし選挙で堂々と選ばれた新大統領だ。多くの労働者層が雇用の改善を期待して投票した。
「国益を第一」に考えて再び偉大なアメリカにすると約束した。
国益と雇用の二つの接点がうまく合致すればそれはそれで良いだろう。
アメリカは民主主義国家そのものだと私は思っている。
多民族国家で、世界中から優秀な人材を受け入れて国を築き上げてきた。
また、世界の問題解決に大きな力を発揮する偉大な国でもある。
しかし自国のことだけを考えていけば良いという新大統領の姿勢が不安になる。
せっかく「世界中がグローバル化を目指していたというのに」。
まず自国民を豊かにしてそれから世界に目を向けるとでもいうのだろうか。

もう一つは「金正男氏の暗殺事件」だ。
真相はわからないが、国の権力者が野望のために異母兄弟を暗殺したとなればこれは人道に背く極みでしかない。
過去にも似たような事件が起きていると聞くが、私たちは過去から多くを学び今に生きている。
どこの国にも文明、文化があるではないか。
国民一人ひとりの尊い命を大切にしようとしない者がどうやって国を指導していけるのだろうか。
生まれながら持っている「人間の基本的な権利」を他人が抹消することは絶対に許されない。
疑問だらけの残酷なとても虚しい出来事だ。
私にとってこの二つのニュースは、一個人と国のつながりを考えた。
私たちは国の一部をなしている。お互いなしでは生きていけないし社会が成り立たない。

国の役割、個人の役割は違う。
両者にはそれぞれの目標、異なる価値観、利害関係がある。国はすべての国民を満足させることはできないし、個人も国への関与はひとそれぞれだ。

結局、私個人は何もできないし声は届かない…。
国や世界がどうあろうと自分の気持ちと生活を大切にして生きていくのが社会に何かしらの影響を与えるかもしれないと思うことに辿り着く。
そしてそれでよいのだと…。

私の春はこの二つのニュースを考えることで始まった。

季節の移り変わりと共に嬉しいニュースがたくさん聞ければといいなぁと思う。