東京スカイツリー
いつかは遊びに行くだろうと思っていた東京スカイツリーに思わぬ時に行くことになった。先日姪のご主人のお誕生日に姪の母親と一緒に招待された。初めてのスカイツリー体験は驚きでいっぱいだった。
窓から眺める種々の光で彩る町々、川面に浮かぶやかた舟や一直線に走る高速道路の照明、東京タワーが彼方に見える。見える限り遠方を見た。なにせ東京全体が眺められる。勿論富士山までもが。とてつもなく美しく壮大な眺めだ。タワー内部の回廊の構造やエレベーター内の志向がこらされた様子には目を奪われるばかりだ。凄い!
展望デッキの一部では6月まで続く projection mappingのショーがあった。巨大なガラス窓に映し出される’WIPE OUT’というテーマのショーで映像技術を駆使したものであった。実際に人が窓の外で窓を道具を使って拭いているようで、しかも窓の内側(私たちがショーを見ている側)では清掃員の格好をした若者が窓の外に映し出された清掃員と会話するという面白いものだった。演技も素晴らしかったしさらにライブのサックスホーンやトランペットの曲に合わせてその若者たちの踊りも見事だった。流行りのポップな曲だったので観客も手拍子を取って楽しんでいた。特に子供達は大喜びだ。20分あまりのショーは休憩時間を挟んで2、3回繰り返されるらしい。ウキウキと心が弾むショーだった。
このショーのプロジェクトを姪のご主人がプロジェクトチームのプロデューサーの一人として一年あまりかけて作成したのだということを知った。その間の幾つかの苦労話をしてくれた。以前から映像のお仕事とは知っていたが、このようなプロジェクトにも関わっていたなんて素晴らしい!
私たちは、ショーの前に夕食を済ませた。フロア345にあるスカイレストラン634(むさし)。ショーと同じ展望デッキの階だ。
斬新なフランス料理風創作和食だった。前菜の前の一皿を「最初の一口」(Amuse)とメニューにあったのは洒落ているな〜と思った。魚料理、そして特別仕立てのソースと白味噌マスタードで食べる仔牛フィレ肉ローストは格別だ。さらに念を押すようにデザートの「苺・イチゴ・いちご」は感動的だ。新鮮な大きいいちごに囲まれた巨大なアイスクリーム。そのアイスの中にいちごがぎっしり詰まっていた。出てくる器も新感覚とでもいうのだろうか渋い器に作品のように盛られた料理は見た目にも美しかった。
薄く切られた野菜がが皿の模様に見えたりして危うく食べ損ないそうだった。
こんな美味しい豪華な夕食は久しぶりのことだった。ご主人のお誕生日に合わせて次男の小学校入学祝いもできたし、ご主人のお仕事の一部も見ることができて充実満載の夜となった。姪の陽子夫婦に心から感謝。感謝。
陽子の母親も私もこの上ない幸せの気持ちでいっぱいだった。
陽子の姉夫婦がいなくて残念だったが…..
帰りに見上げたスカイツリーの照明は美意識の「雅」。伝統色の江戸紫がテーマカラー。雲ひとつない澄んだ夜空に美しかった。明日からまた頑張れる気持ちを与えてくれるようだった。