後悔
「後悔」を聞いて、すぐ「ニーチェの言葉」(白取春彦訳)の中にある 「心について」を思い出した。
『求め、追求し続け、それでも得られずについに疲れ果てたのならば、今度はそれを見出すようにすればいいのだ。何をしても風が吹いてきて妨害され、どうしてもうまくいかないのであれば、今度からは風を利用してやればいい….』
すなわち『視点を変えたり、逆手に取ったりする』。
読んだのは10年くらい前だった。心のスイッチを切り替え、次に進みなさいと示している言葉は、心に残った。
自分の人生を振り返ってみた。
思うような結果が出ず、不安になった時にも後悔しなかったのは、反省と視点を変え再出発する考えが良かったのだとも思った。
学生の時、ある企業を希望した。
自信が持てるほど用意万端だった。
一次試験は合格するも二次試験は不合格だった。
夢が絶たれ大きなつまずきとなった。
が、それまでの努力は無駄でないと信じた。
次の段階につなげようと将来を見直した。
海外留学を決心した。
準備に多少の時間がかかったが実現させた。
留学先では、語学学生と大学院の聴講生となった。
日本企業でアルバイトで雇われた。
後に、その企業の現地採用の正社員になった。
不合格のつまずきの後の修正が功をなして、順調かつ理想の生活を送ることができた。
後悔は、人生につきもので誰もが経験することかもしれない。
が、本当に重要なのは、その後の歩み方だと思う。
それが力づけるものに変わり、次のステップになれば意味が大いにあると思うしそうあって欲しい。
乗り越えることで成果と喜びは何倍にもなって返ってくる。