フランスより第一号のお客さん

2009/09/12 Saturday 03:06 | Thinking

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私はARCK で2001年から2009年まで日本語を教えていました。その学習者の一人Anさんが日本に遊びに来ることになりました。そのやりとりは勿論日本語でメールをしています。彼女は2001年4月から2009年5月まで日本語を勉強していた社会人です。その間2年半は病気で休んでいましたが回復し再び授業を開始しました。

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Anさんはパリより100キロ南にある地方に住んでいます。毎週月曜日、車、電車、メトロを乗り継ぎ日本語を勉強しにパリに来ていました。ご苦労様でした!
彼女の日本語に取り組む姿勢は真剣そのもので、得意の文法や書き取りになるとイキイキとなります。理論的に考えを整理するフランス人的な仕方にそって自分の文法のルールを作り、それに当てはめて暗記しているのには驚きました。
Anさんはどちらかと言うと気難しい学習者でした。会話があまり好きではなく授業導入部分の会話にはかなり気をつかわなければなりませんでした。
なぜなら個人的な質問と受け取られ、そう単純ではなかったのです!
例えば、週末の過ごし方や前の週にした事など聞いても話すのを嫌がります。何をしたかを想像して話して欲しいと言ってあるのですが。想像する作業とそれを頭の中で日本語に置き換えるという二重の手間、苦でもあり簡単ではありませんでした。
使える語彙は限られているので話題もおのずと狭められます。それでも何とか会話をしてもらわなくてはと試行錯誤でした。
あの手この手を試しましたが一番有効なのは、人物や建物などが豊富に盛り込まれているカレンダーの絵や絵画や教材として貯めておいたポスターなどを見せて、様子や状況などの説明をしてもらう事から始めました。その繰り返しの中で、問答を組み入れる方法で会話が少しずつ上手になりました。

「語学学習は理屈より練習」は徐々に受け入れられた気がしましたが、

彼女の日本語を勉強する目的を聞きそびれたまま授業を終了しました。が、来日の連絡を受けて判明した気がしました。確か、最後一年ぐらい前から、決して若いとは言えない彼女ですが、コスプレ的なソックスを履たり手袋を目にしました。これは、日本大好き!の一人に違いないと思ったものでした。

9月20日に成田に到着するAnさんの日本語の成果にワクワクしています。私は、ここは日本なのだから日本語だけで話そうと決心しました。

彼女にとっても私にとっても約6年の勉強の結果を確認する重要な機会です!






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